最終更新日 2024年11月5日
マンションの売却方法としては、”仲介”または”買取”の2パターンがあります。
いずれの方法も、不動産業者に依頼して進めていく…という点では同じですが、売却の方法に関して違いがあります。
まず”仲介”というのは、不動産業者に売却を依頼し、売却活動が始まります。
業者が折り込み広告やレインズというネットワークシステムを利用して物件の情報を公開します。
それによって購入希望者を探し、もし購入の意思が決まれば売買契約をします。
その際には仲介手数料(国土交通省規定)がかかってきます。
売却時期は買主が決まるまで(だいたい3ヶ月〜半年)行います。
それに対して、”買取”とは、直接的に不動産業者が売り物件を買い取ります。
直接売買する…ということで宣伝費、仲介手数料はかかりません。
売却時期は一ヶ月以内である事が多いです。
と説明すると仲介と比較して、買取の方が仲介手数料もかかりませんし、早急に売却できるので、良いイメージを持たれる方も多いと思います。
しかし、上記での説明上では、売却する上で重要な点が入っていないことに着目してみましょう。
それはなにかと言いますと…不動産業者はどれくらいの価格で購入してくれるのか?ということです。
回りくどくならない様に結果を言いますと、買取の方が仲介よりも価格は低いことが多いでしょう。
なぜそうなるのかは、不動産業者がどうやって利益得ているのかを考えてみるとお分かりいただけると思います。
不動産業者は仲介の業務をすると、仲介手数料を得ることができます。しかし、買取の場合は仲介手数料を頂くことができないので、不動産業者は無利益というかたちになります。
では、いったいどうしたら会社の利益を得られるのでしょうか…それは、不動産業者は購入した物件に対して、お金をかけてリフォームやリノベーションをしたりして、その物件の価値向上に努めます。そして、その後再び売りに出します。
売却価格から、物件の購入費やリフォーム(リノベーションの費用)を差し引くと利益分がわかります。
業者買取の場合は仲介の場合と比べると、利益が多くなるように価格設定さてれいることが多いでしょう。
しかしながら、このご時世ですので、購入希望者が見つからない場合もあると思いますし、費やした分を売却価格が下回るかたちで売れるケースもあります。ですので、不動産業者にとって、買取のリスクは意外と大きいのです。
こういったことから、業者が買取る際には住宅の買取価格を低くせざるを得ないのです。