最終更新日 2024年11月5日
全保連は東京と沖縄にそれぞれ本社を置き、全国展開で事業を行っている株式会社です。
会社が誕生したのは2001年のことで、約20年の歴史を持つ従業員数約700名規模の企業です。
資本金は約1千万円で、自己資本だと約57億円ですから、圧倒的な資金力を持っていることが分かります。
全保連の業務内容
それもそのはず、この企業の主な事業は家賃債務保証業務なので、資本の大きさが信用や事業の安定に直結しています。
協定を結ぶ不動産会社だけでも約3万8千社、累計保証件数は250万件超と、桁違いの規模の大きさが窺えます。
家賃保証の年間申し込み件数は38万件を上回りますから、改めて重要な社会的役割を持つ企業だといえるでしょう。
各方面の国家資格有資格者が在籍しており、高難度の資格を持つ人も少なくないので、全保連はまさにスペシャリスト揃いです。
事業内容を具体的に確認すると、入居者に家賃の遅れが生じた場合、契約者に代わってオーナーに家賃を支払うというものです。
契約者側には後で請求が行われますから、イメージ的には仲介して家賃を立て替える形です。
通常、家賃の滞納が発生するとオーナーは経営に不安が生じ、支払いの請求を行う手間も増えます。
また入居者は万が一急な怪我や病気、失業などの事態に遭遇した場合、家賃の支払いが難しくなる可能性が高まります。
入居者とオーナー、双方の不安を吸収して解消する頼りになる存在
突然いつ想定されていない出費が起こらないとも限らないので、もしもに備えておくのは大切なことですし、備えがあれば安心です。
このように全保連は入居者とオーナー、双方の不安を吸収して解消する頼りになる存在です。
空室を発生させない、保証人が用意できなくても入居できる、そういうメリットももたらします。
オーナーの側は、入居希望者に対して滞りのない家賃の支払いを求めるものですから、心情的には保証人を立てて欲しいところです。
しかし、保証人を必須にすると入居希望者が減ってしまい、結果的に空室が増えて収入が減少することになります。
一方の入居希望者も、担保や保証人が求められても希望に応えるのは難しく、入居を諦めてしまう恐れが強まります。
これはお互いにとって望まない状況ですし、何より誰も得をしない結果に至ってしまいます。
ところが、間に入り家賃保証を行う企業が加わるだけで、状況は大きく変わります。
双方に共通するメリットは安心感で、信用に繋がる担保が用意できなくても、入居の実現に結びつく安心が保証されるわけです。
物件の賃貸における契約までの流れがスムーズに
つまり、物件の賃貸における契約までの流れがスムーズになります。
全保連は入居希望者を審査するので、無条件で入居を認めるわけではありませんが、極端には厳しくないとされています。
審査基準は非公開ですが、一般的に雇用形態は正社員が望ましく、最低でも1年の勤続期間が目安です。
慈善事業ではなくビジネスなので、ある程度の審査が行われるのは当然ですし、クリアしなければ契約を結ぶのは不可能です。
この適度な厳しさもまた、オーナーの家賃保証会社に対する信頼に繋がっていると考えられます。
今後少子高齢化が更に進むと見られる中で、賃貸物件の空室問題は目が離せませんから、入居率の向上に役立つアイデアがあれば検討すべきです。
家賃保証は問題解決の一手になり得る選択肢ですから、検討してみる価値は十分にあると思われます。
全保連は、不動産管理業務の負担を軽減するサービスも提供しているので、家賃保証に留まらないサポートが受けられます。
賃貸管理ソフトと連携可能なシステムを持つ
賃貸管理ソフトと連携可能なシステムを持つので、既存の環境を大幅に変えることなく、業務の負担を減らすことができます。
契約者の情報は一元管理が行えますし、ペーパーレス化のニーズにも応えられるのが魅力的です。
家賃保証の範囲ですが、賃料に加えて共益費と管理費などの固定費、水道代や町会費などの変動費と、修繕やハウスクリーニングに掛かる退去費用が対象です。
もし家賃の滞納が生じても、滞りなくスピーディーに支払われるので、不動産経営のリスクを高めずに済みます。
立替払い型は家賃の口座振替の結果に関係なく、家賃支払い日の当日にオーナーの口座に入金されます。
対する代位弁済型は、家賃の支払いを確認して滞納を報告してから、3営業日後に入金が行われます。
詳細は選択するプランや契約内容によりますが、いずれにしても賃貸契約に大きな安心がもたらされるのは確かです。
しかも、様々な不慮の事態に対応する付帯サービスも用意されているので、更なる安心感の充実を図ることもできます。
入居者は保証人が不要になりますし、家族や友人、知人に相談する必要がなくなると気持ちが楽です。
まとめ
家賃は一度でも滞納すれば信用に影響しますが、代わりに返済能力を認めてくれる家賃保証会社があると頼りになりますし、うっかり支払いを忘れても大丈夫です。
支払いは口座振替とATMなどの振り込みが選べるので、支払いやすい方法で滞納が避けられます。
住居以外にも、店舗や事務所の事業所に駐車場や貸倉庫といった物件に至るまで、通常では借りにくい物件も借りられる可能性があります。
だからこそ全保連の社会的な存在意義は大きく、とても魅力的なサービスを提供しているといえます。